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MICHITERASU BRAND BOOK

ブランドブック

未知の道を、
共に照らしていく。

株式会社ミチテラス

巻頭|ブランドマニフェスト

数字から気づきを、経営に安心を。
未知の道を、共に照らしていく。

この一冊は、商品を売るための言葉でも、私たちを大きく見せるための言葉でもありません。私たちが何者で、誰のために、どんな想いで立っているのか――その芯を、何度でも確かめるための言葉です。

経営とは、毎日が「答えのない問い」の連続です。この投資をすべきか。この人を採るべきか。この値づけで本当にいいのか。誰も正解を教えてくれないまま、社長は決め続けなければなりません。その孤独を、私たちは知っています。だからこそミチテラスは、社長の隣に立ちます。前に立って引っ張るのでも、後ろから評価するのでもなく、一歩うしろから、同じ景色を見ながら、全力で支える。それが、私たちの選んだ場所です。

私たちが信じているのは、数字には力がある、ということです。数字は、過ぎ去った成績表ではありません。正しく読み解けば、それは社長に「気づき」を届けてくれます。どこに利益が生まれ、どこで漏れているのか。何が会社を前へ進め、何が足を引っ張っているのか。数字は、感覚では見えなかった輪郭を、静かに照らし出してくれます。

そして、気づきの先にあるのは「安心」です。先が見えないから、人は不安になります。けれど、数字を通して自社の現在地が見え、進むべき方向に見当がつけば、社長の足取りは確かになっていきます。私たちが届けたいのは、楽観でも保証でもありません。自分の手で未来を選べるという、根拠のある安心です。

主人公は、いつも社長です

この物語の主役は、私たちではありません。挑戦するのも、悩むのも、決断するのも、その結果を引き受けるのも、すべて社長自身です。だからミチテラスは、社長を「育てる」とも「指導する」とも言いません。社長はすでに、自分の会社を誰よりも深く想い、背負っている人だからです。

私たちの役割は、伴走することです。社長が見ている数字の隣で、別の角度から光を当てる。問いを立て、一緒に考え、振り返りを重ねる。決めるのは社長、その決断に寄り添うのが私たち。社名「ミチテラス」には、「未知の道を照らす」という願いを込めました。まだ誰も歩いたことのない未知の道を、社長と共に照らしながら、一歩ずつ進んでいく。マニフェストの言葉は、その願いそのものです。

想いが実現する社会をつくる。

これが、私たちのミッションです。社長の胸の奥にある「こうしたい」「こんな会社にしたい」という想いを、数字という確かな足場の上で、現実へと近づけていく。一社の挑戦が実を結び、その積み重ねが、100年続く企業を増やし、企業の成長を通じて社会の課題を解いていく。私たちは、そんな未来を信じて、目の前の社長と向き合います。


本書について

このブランドブックは、会社案内ではありません。サービスを並べたパンフレットでも、実績を誇るための冊子でもありません。これは、迷ったときに立ち返る、ミチテラスの灯台です。

会社案内は、お客様に向けて「私たちは何ができるか」を伝えるものです。一方でこの本が伝えようとしているのは、その手前にある「私たちはなぜ存在するのか」「どう在りたいのか」という、もっと根っこの部分です。何を大切にし、何を約束し、何を絶対にしないのか。判断に迷ったとき、立ち返るべき原点はどこにあるのか。それらをまとめた、私たちの拠りどころが、この一冊です。

誰のための本か

この本は、三者のために書かれています。一人目は、ミチテラスで働く仲間です。日々の業務のなかで、ふと「自分は何のためにこの仕事をしているのか」を見失いそうになったとき、この本を開けば、私たちが選んだ立ち位置と言葉が、そこに変わらず置かれています。判断の基準も、お客様への向き合い方も、すべてここに記してあります。

二人目は、私たちを選んでくださるお客様――社長です。私たちがどんな想いで伴走するのか、何を約束し、どこに一線を引くのかを、あらかじめ正直にお伝えするために。私たちは会計事務所でもコンサル会社でもなく、「財務会計(管理会計)×コーチング」で社長の意思決定に伴走する「財務コーチ」です。その関係の前提を、はじめに分かち合っておきたいのです。

三人目は、私たちと共に社長を支えてくださる提携先のみなさまです。税理士をはじめ、それぞれの専門家と手を取り合うとき、私たちが何を担い、何を担わないのかを明確にしておくこと。それが、社長にとって最も安心できる支援の形につながると信じています。

何度も読み返すための一冊

灯台は、順調なときは気に留めなくても、道に迷った夜には、進むべき先を照らしてくれます。状況が変わり、判断に迷い、初心が薄れそうになるたびに、いつでも立ち返れる——この本も、そんな存在でありたいと願っています。新しい仲間が加わるとき、大きな決断を前にしたとき、あるいは「ミチテラスらしさとは何だったか」を確かめたくなったとき。そのたびに開いていただけるよう、この本は読み物として、通読できる言葉で綴られています。

だからこそ、私たちはこの本のなかで、誠実であることを自らに課しています。実在しない受賞や実績、お客様のお名前を語ることはしません。支援の事例をお見せするときは、必ず「想定イメージ」と明示し、業種や規模程度の情報にとどめます。また、私たちは税理士法人ではありません。税務の代理や税務書類の作成、税務相談を、自社のサービスとしてお約束することはありません。税務が必要な場面では、信頼できる提携税理士をご紹介する取次に徹します。書かれていることのすべてに、責任を持てるように。それが、社長に「正しい会計情報を届ける」という、私たちのバリューの出発点だからです。

正しい会計情報を届ける/数字から気づきを生み出す/未来の数字を共につくる/社長の決断に寄り添う/振り返りを通じて社長の挑戦を支える

この五つの約束を胸に、私たちはAIと人の力を組み合わせます。freeeやBixid、生成AIといった技術でバックオフィスを効率化し、そうして生まれた時間を、社長と「人として向き合う時間」へと注いでいく。効率化の鋭さと、人の温かさ。その両方を手放さないことが、ミチテラスの選んだ道です。

これから続く各章は、すべてこの巻頭の言葉から枝分かれしていきます。私たちの成り立ち、立ち位置、サービス、そして約束。どの頁を開いても、そこに流れているのは、同じ一つの願いです。

数字から気づきを、経営に安心を。
未知の道を、共に照らしていく。

では、ここから始めましょう。主人公である社長と、一歩うしろを歩む私たちが、共に道を照らしていく物語を。

第1部WHY存在理由

第1部 WHY ― 私たちが、ここにいる理由

どんな会社にも、はじまりの「想い」があります。ミチテラスもまた、ひとつの問いから生まれました。「数字は、本当に社長の味方になれているだろうか」。この第1部では、私たちがなぜ生まれ、なぜ「財務コーチ」という、まだ耳慣れない肩書きを名乗るのかをお話しします。サービスの説明よりも先に、まずは私たちの根っこにある想いを、そっとお届けさせてください。


創業ストーリー ― 「申告のための会計」で終わらせない

株式会社ミチテラスは、2026年2月に生まれたばかりの会社です。けれど、その背景には、代表・橘高慎治が会計事務所で長く積み重ねてきた、数えきれない社長との時間があります。

会計事務所での日々は、たくさんの会社の数字と向き合う毎日でした。決算を組み、書類を仕上げ、期限に間に合わせる。それは社会に欠かせない、大切な仕事です。けれども橘高は、その現場に立ち続けるなかで、ある違和感を少しずつ大きくしていきました。

会計が「申告のための会計」で終わってしまっているのは、あまりにもったいない。

多くの会社で、数字は「過去を振り返り、報告するためのもの」になっていました。年に一度、できあがった決算書を受け取り、「黒字でした」「赤字でした」と聞かされて、それで終わり。せっかく毎日の商いが生み出している数字が、社長の未来の意思決定には、ほとんど使われていなかったのです。

本来、数字には、もっと豊かな力があるはずです。数字は、過去の成績表であると同時に、未来をどう描くかを考えるための「道具」になり得ます。どこに伸びしろがあるのか。どこに無理があるのか。来期、どんな一手を打てば、社長の想いに近づけるのか。数字を通せば、そうした問いに、感覚ではなく根拠をもって向き合うことができます。

橘高が幾度となく目にしてきたのは、数字を「未来の道具」として使い始めた瞬間に、社長の表情が変わっていく光景でした。漠然とした不安が、確かめられる課題に変わる。なんとなくの勘が、自信のある決断に変わる。数字は、社長を追い詰めるためのものではなく、社長を支え、安心を届けるためのものになれる。その手応えこそが、ミチテラスの原点です。

だからこそ、私たちは「申告のための会計」の、その先へ踏み出すことにしました。できあがった数字を報告して終わるのではなく、その数字から気づきを生み出し、社長が次の一歩を踏み出せるところまで、一歩うしろから伴走する。数字を未来の道具に変える「財務コーチ」という生き方を、ミチテラスは選びました。

数字から気づきを、経営に安心を。これは私たちの合言葉であり、創業の日に交わした、社長への約束そのものです。


なぜ「財務コーチ」なのか ― 答えを渡すのではなく、答えにたどり着く道を共に

ミチテラスは、会計事務所ではありません。コンサルティング会社でもありません。私たちが名乗るのは「財務コーチ」という、少し新しい立ち位置です。なぜ、わざわざこの言葉を選んだのか。その理由をお話しさせてください。

「正しい答え」は、社長の中にしかない

経営には、たったひとつの正解がありません。同じ業種、同じ規模の会社であっても、社長が大切にしたいもの、目指したい未来、譲れない想いは、一社一社まったく違います。だからこそ、外から「こうすべきです」と答えを差し出すだけでは、本当に社長の腑に落ちる決断には、たどり着けないのです。

コンサルティングの多くは、専門家が分析し、提言し、答えを渡すことを価値とします。それが力を発揮する場面があることも、私たちはよく知っています。けれど、ミチテラスが大切にしたいのは、少し違うかたちです。私たちは、答えそのものを渡すのではなく、社長が自分自身で答えにたどり着けるよう、その考えに寄り添いたいのです。

コーチングだから、できること

コーチングとは、相手の中にある答えや力を、問いかけと対話を通じて引き出していく関わり方です。私たちはここに、財務会計と管理会計の知見を掛け合わせます。数字という共通言語を間に置きながら、「この数字は、社長にはどう見えますか」「ここが変わったら、会社はどうなりそうですか」と、問いを重ねていく。その対話のなかで、社長自身が気づき、納得し、自分の言葉で決断していく。

外から借りてきた答えは、いつか色あせます。けれど、社長が自分でたどり着いた答えは、迷いの夜にも揺らがない、確かな軸になります。私たちが「指導する」「育てる」という言葉を使わないのは、このためです。主人公はいつも社長であり、私たちは一歩うしろから、その挑戦を全力で支える伴走者でありたい。

未知の道を、共に照らしていく。

「財務コーチ」という言葉には、財務という確かな根拠と、コーチングという温かな伴走の、その両方への私たちのこだわりが込められています。数字で道を照らし、対話で背中を支える。会計事務所でもコンサルでもない、その間にある第三の道を、ミチテラスは歩んでいきます。


私たちの使命・ビジョン・バリュー

ミチテラスがどこを向いて歩いているのか。その羅針盤となるのが、ミッション・ビジョン・バリューです。日々の仕事に迷ったとき、私たちはいつも、ここに立ち返ります。

ミッション ― 想いが実現する社会をつくる。

会社をはじめた社長には、必ず「想い」があります。こんな価値を世の中に届けたい。働く仲間を幸せにしたい。地域や社会のためになりたい。その想いは尊く、けれど、想いだけでは続いていけないのも経営の現実です。想いを支えるのは、それを形にし続けるための「数字の力」です。ミチテラスは、社長の想いが絵に描いた餅で終わらず、現実のものとして実現していく社会をつくりたい。それが、私たちの使命です。

ビジョン ― 100年続く企業を増やし、企業の成長を通じて社会課題を解決する。

ひとつの会社が長く続くということは、それ自体が大きな価値です。雇用が守られ、技術や文化が受け継がれ、地域に灯がともり続けます。そして健やかに成長する企業は、その営みを通じて、世の中の課題をひとつ、またひとつと解いていく力を持っています。ミチテラスは、100年続く企業を一社でも多く増やすことを通じて、企業の成長が社会の前進につながる、そんな未来を描いています。

バリュー ― 私たちが大切にする、五つの姿勢

ミッションとビジョンを、日々の関わりのなかで形にするために、私たちは五つのバリューを掲げています。


「人のために、わがままに。」

最後に、私たちの根っこにある、いちばん奥の想いをお話しさせてください。それが「人のために、わがままに。」という言葉です。

私たちが目指すのは、「人の幸せのために尽くすことが、そのまま自分の幸せになる」――そんな人であり、会社です。これは、経営哲学でも語られる「自利利他(じりりた)」、人に尽くすことと、自分が幸せになることは、本来ひとつだという考え方に重なります。

自分を磨き、できることを増やし、関わる人に本気で尽くす。その先に生まれる笑顔や感謝が、私たち自身の何よりの喜びになる。だから私たちは、利他と利己を切り分けません。人のために尽くすことは、めぐりめぐって、自分たちの成長と幸せにつながっていくと信じています。

関わるすべての人――伴走する社長も、働く社員も、地域も、そして私たち自身も――の幸せを、本気で願う。そのために、自らを磨き続ける。人のために尽くしたいという一途な想いを、まっすぐに貫いていく。その少し欲張りで、ひたむきな姿勢を、私たちは親しみを込めて「わがまま」と呼んでいます。

人のために、わがままに。

人に尽くすほど、自分も磨かれ、成長していく。その善い循環を、ぶれずに回し続けること。これがミチテラスという会社の、いちばん奥にある想いです。ここから先の章で、その想いをどう形にしていくのかを、ひとつずつお伝えしていきます。

第2部WHAT提供価値

第2部 WHAT ―― ミチテラスが届けるもの

数字は、社長を評価するためにあるのではありません。社長の意思決定を、より確かなものにするためにあります。第1部で語った「なぜ」を、ここからは「何を」へとつないでいきます。ミチテラスが具体的に何を届け、それが社長の毎日をどう変えていくのか。その輪郭を、ゆっくりと描いていきます。

数字から気づきを、経営に安心を。

会社の数字には、社長がまだ言葉にできていない想いや、見落としていた可能性が静かに眠っています。ミチテラスの役割は、その数字を社長と一緒に読み解き、明日への一歩につなげていくこと。一歩うしろから、けれど全力で。主人公は、いつも社長です。


財務コーチとは

会計事務所でもなく、コンサルティング会社でもない。ミチテラスは「財務コーチ」という、少し新しい立ち位置に立っています。聞き慣れない言葉かもしれません。だからこそ、ここで丁寧にお伝えしたいと思います。

答えではなく、考え方を届ける

世の中には、社長に「答え」を渡そうとする専門家がたくさんいます。「こうすべきです」「この施策が正解です」と。もちろん、そうした助言が役に立つ場面もあるでしょう。けれど、その答えは本当に社長自身のものでしょうか。誰かから渡された答えは、うまくいっているうちは心地よくても、状況が変わった瞬間に頼れなくなってしまうことがあります。

財務コーチが大切にするのは、答えそのものよりも、社長が自分の頭で考え、自分の言葉で結論にたどり着くための「考え方」です。数字をどう読むのか。どこに目を向ければ、会社の本当の姿が見えてくるのか。その視点が社長のなかに根づいていけば、私たちがそばにいないときでも、社長はご自身の力で判断していけるようになります。

魚を釣って渡すのではなく、魚の釣り方を、しかも社長自身の海で釣る方法を、一緒に見つけていく。それが、財務コーチの考える「価値」です。

数字は評価ではなく、対話のために

多くの社長にとって、数字はどこか緊張をともなうものかもしれません。「赤字だと責められる」「目標に届かないと評価が下がる」。学校のテストや、銀行との面談で味わった記憶が、数字への苦手意識をつくっていることも少なくありません。

けれど、財務コーチにとって数字は、社長を採点するための点数ではありません。社長と語り合うための、共通の言葉です。「この数字を、どう感じますか」「ここが動いた背景には、どんな出来事がありましたか」。数字を真ん中に置いて、社長と私たちが同じ方向を見ながら対話する。そのとき数字は、責める道具ではなく、気づきを生む入り口に変わります。

良い数字も、思わしくない数字も、どちらも会社からの大切なメッセージです。私たちはそのメッセージを、社長が安心して受け取れるかたちでお届けします。

代わりにやらず、一緒に歩く

「面倒なことは、すべておまかせください」――そう言ってくれる専門家は、頼もしく見えます。けれど、社長の代わりに考え、社長の代わりに決めてしまえば、会社の舵を握る感覚は、少しずつ社長の手から離れていきます。それは、伴走とは呼べません。

財務コーチは、社長の手から舵を奪いません。隣に座り、同じ海図を見つめ、風向きを一緒に読みます。決めるのは、社長です。私たちは、その決断がより確かなものになるように、必要な情報を整え、問いを投げかけ、見えていなかった景色を、そっと指し示します。

未知の道を、共に照らしていく。

主役を奪わない。けれど、一人にもしない。代わりにやるのではなく、一緒に歩く。この距離感こそが、ミチテラスの財務コーチが大切にしている流儀です。


ミチテラスメソッド ―― 数字を「自分ごと」にする考え方

財務の数字は、慣れていない方にとっては、外国語のように感じられることがあります。専門用語が並び、どこを見ればいいのか分からず、気づけば決算書を閉じてしまう。そんな声を、私たちは数多くうかがってきました。ミチテラスメソッドは、その数字を社長が腹の底から納得して使えるようにするための、独自の考え方です。

会社を、ひとつの「からだ」として捉える

難しい数字を直感的につかんでいただくために、ミチテラスでは会社を「ひとつのからだ」にたとえてお話しすることがあります。専門用語をそのまま覚えるより、自分の体の感覚に置き換えたほうが、数字はずっと身近になります。

こうしたたとえは、あくまで数字を直感的につかむための入り口です。けれど、この「からだの感覚」を一度手にした社長は、決算書を前にしても臆することがなくなります。「うちの会社、いま体力は十分かな」「最近ちょっと体脂肪が増えてきたな」――そんなふうに、自分の言葉で会社の状態を語れるようになる。それが、数字が「自分ごと」になった瞬間です。

四つのサイクルで、数字を経営の力に変える

数字を理解するだけでは、経営は変わりません。理解を行動につなげ、行動を振り返り、また次へ。ミチテラスメソッドは、この流れを毎月くり返す「サイクル」として組み立てています。図に描けば一周の輪ですが、ここでは文章とリストで、その四つの段階をたどってみましょう。

このサイクルを回し続けるうちに、数字を読む力も、未来を描く力も、社長のなかに少しずつ蓄えられていきます。一回きりの助言では得られない、積み重ねの力です。ミチテラスメソッドの本質は、派手な一発逆転ではなく、毎月の地道な一周にこそあります。


AI・DXへの考え方 ―― 効率化の先に、人と向き合う時間を

テクノロジーは、私たちの仕事に欠かせない味方です。けれどミチテラスにとって、AIやDXはゴールではありません。それは、社長と向き合うための時間を生み出す「手段」です。

手間のかかる作業は、テクノロジーに任せる

記帳、データの集計、書類の整理。こうしたバックオフィスの作業は、正確さが求められる一方で、多くの時間を飲み込んでいきます。ミチテラスでは、freeeやBixidといったクラウドサービス、そして生成AIを積極的に活用し、これらの作業を効率化します。人が一つひとつ手入力していた工程を仕組みに置き換えることで、ミスを減らし、スピードを上げ、何より「人にしかできないこと」に時間を振り向けられるようにします。

テクノロジーは、疲れません。深夜でも、月末でも、淡々と正確に働いてくれます。任せられる仕事は、安心して任せる。それが、限られた時間を活かす第一歩です。

生まれた時間を、対話に注ぐ

効率化によって生まれた時間を、私たちは別の作業で埋めようとは考えません。その時間こそ、社長と深く向き合うために使うべきものだと考えています。数字の奥にある社長の想い、まだ言葉になっていない不安、口にしづらい迷い。そうしたものは、画面の数字だけからは見えてきません。人と人とが、時間をかけて対話するなかで、ようやく立ち上がってくるものです。

AIがどれだけ進化しても、社長の決断に寄り添い、その背中をそっと支える役割は、人にしか果たせません。だからこそミチテラスは、テクノロジーで時間を生み、その時間を惜しみなく「人と向き合うこと」に注ぎます。

効率化と、温かさの両立

速さと正確さを追い求めると、人の温度は失われがちです。逆に、温かさを大切にしすぎると、手間ばかりがかさんでいきます。ミチテラスが目指すのは、そのどちらかを選ぶことではなく、両方を成り立たせることです。仕組みで効率を上げ、人で温かさを守る。冷たい正確さでも、非効率なやさしさでもなく、その両方が同居する伴走を、私たちは大切にしています。


支援の流れ ―― 毎月、こんなふうに伴走します

ミチテラスの伴走は、一年に一度の決算で完結するものではありません。月々のリズムのなかに溶け込み、社長の経営とともに息づいていきます。ここでは、その一か月のおおまかな流れをご紹介します。

はじまりは、数字を整えるところから

正しい気づきは、正しい数字からしか生まれません。ですから私たちは、まず会社の数字を丁寧に整えるところから始めます。記帳代行や月次決算のサポートを通じて、毎月の数字を早く、正確に「見える」状態にします。社長が決算月まで、その月の状態を知らない――そうした状況をなくすこと。それが、伴走のスタート地点です。

なお、税務申告が必要となる場面では、ミチテラスが申告そのものを代行することはありません。信頼できる提携税理士をご紹介し、おつなぎするかたちで、社長が安心して本業に集中できる体制を整えます。

月に一度、じっくり向き合う面談を

整えられた数字を手に、月に一度、社長との面談の時間を持ちます。ここが、伴走の中心です。会社のいまを確かめ、未来を描き、前の月の挑戦を振り返る。先にお伝えしたミチテラスメソッドの四つのサイクルが、この面談を軸に回っていきます。

面談は、報告会ではありません。私たちが一方的に説明する場でもありません。社長が考え、社長が気づき、社長が次の一歩を決める。その思考を支えるための、対話の時間です。

面談のあいだも、そばに

伴走は、面談の日だけのものではありません。日々の経営のなかで生まれる小さな疑問や、急ぎ判断したい場面にも、できるかぎり寄り添います。数字にまつわる気がかりが芽生えたとき、気軽に相談できる存在がそばにいる。その安心感そのものが、ミチテラスが届けたい価値のひとつです。

一年を通じて、未来を共につくる

月々の積み重ねは、やがて経営計画というかたちで未来へとつながっていきます。来期、社長はどんな会社でありたいのか。そのために、数字をどう動かしていくのか。未来会計の考え方を使いながら、社長の想いを具体的な計画へと翻訳し、一年を通じて共に育てていきます。点としての支援ではなく、線として、そして社長の歩みに寄り添う面として。それが、ミチテラスの伴走のかたちです。


支援事例(想定イメージ)

※ここでご紹介するのは、サービス内容をご理解いただくための想定イメージです。実在する企業ではなく、具体的な数値実績でもありません。業種と規模感のみを示した、伴走のイメージとしてお読みください。

事例1 製造業A社(地域の中小メーカー・社員数十名規模のイメージ)

ご相談時の状況。長年ものづくりを続けてきたA社の社長は、現場のことなら誰よりも詳しい一方で、「数字はどうも苦手で」と打ち明けてくださいました。売上はそれなりに立っているはずなのに、手元のお金がなぜか増えていかない。その理由が、決算書を見てもよく分からない。漠然とした不安だけが、いつも胸にありました。

伴走の様子。私たちはまず、会社を「からだ」にたとえるところから始めました。売上という「食べた量」は十分でも、それが利益という「栄養」に変わりきっていなかったこと。現預金という「体力」が、どこで目減りしているのか。月次の面談で、数字を一緒に眺めながら、社長自身の言葉で会社の状態を語っていただきました。回を重ねるうちに、社長は「うちは食べてはいるけど、消化が追いついていなかったんだな」と、ご自分の感覚で数字をつかまれるようになっていきました。

生まれた変化。数字が自分ごとになると、社長の判断は、見ちがえるほど落ち着いていきました。どこに目を向ければ会社の体力が守れるのか、その勘所が社長のなかに育ち、月々の意思決定から迷いが減っていったのです。数字への苦手意識は、いつしか「毎月の数字を見るのが、少し楽しみになった」という言葉に変わっていました。

事例2 サービス業B社(店舗を構える事業・少人数チームのイメージ)

ご相談時の状況。B社の社長は、新しい挑戦をしたいという強い想いを抱いていました。けれど、その一歩を踏み出すことが本当に会社にとって良い判断なのか、確信が持てずにいました。「やってみたい。でも、もし失敗したら、会社はどうなるんだろう」。期待と不安が、いつも背中合わせでした。

伴走の様子。そこで私たちは、未来会計の考え方を使って、社長の思い描く挑戦を数字のうえで一緒にシミュレーションしました。この一手を打ったら、半年後、一年後の会社のからだはどう変わるのか。うまくいった場合と、想定より伸びなかった場合と。複数の道筋を描き出し、「どこまでなら踏み込んでも会社の体力は守れるか」という線引きを、社長自身が見定めていきました。私たちは答えを示すのではなく、社長が判断するための材料と問いを揃えていきました。

生まれた変化。数字のうえで未来を試したことで、社長の不安は「分からないことへの怖さ」から「分かったうえでの覚悟」へと変わっていきました。挑戦そのものをやめるのでも、闇雲に飛び込むのでもなく、自分の足で立った確かな一歩を踏み出す。その決断を、社長は「初めて、納得して決められた気がする」と振り返ってくださいました。

事例3 卸売業C社(事業承継を控えた家業・親子で経営するイメージ)

ご相談時の状況。C社は、先代から事業を引き継ぐ準備を進めている最中でした。次の世代の社長は、会社を未来へつないでいきたいという想いを抱きつつも、長く家業として続いてきた数字の全体像を、まだ十分につかみきれていませんでした。「この会社を、これから100年続けていけるのだろうか」。その問いに、確かな手応えが欲しいと願っていました。

伴走の様子。私たちは、会社のからだの状態を一つひとつ丁寧に確かめるところから、伴走を始めました。体力はどれだけあるのか、補助の杖との付き合い方は健やかか、毎月のリズムは整っているか。月次のサイクルを回しながら、次世代の社長が会社の数字を「自分の言葉」で語れるようになることを、何より大切にしました。先代と次世代が、同じ数字を真ん中に置いて対話できる場を、整えていったのです。

生まれた変化。サイクルを重ねるなかで、次世代の社長のなかに、会社を見渡す視点が静かに育っていきました。引き継ぐのは事業だけでなく、数字を読み、未来を描く力でもある。その手応えが、承継への不安を、未来への期待へと少しずつ変えていきました。「100年続く会社にしたい」という願いが、漠然とした夢から、毎月の積み重ねの先にある現実の目標へと近づいていったのです。


想いが実現する社会をつくる。

三つの事例に共通しているのは、答えを渡されたから前に進めたのではない、ということです。社長が自分の数字を理解し、自分の言葉で未来を描き、自分の足で一歩を踏み出した。ミチテラスはその傍らで、数字を整え、問いを投げかけ、気づきを届けただけです。主役は、いつも社長。私たちは一歩うしろから、その道を共に照らしていきます。

特別章THE CEO PLAYBOOK経営者の教科書

経営者の教科書 ―― THE CEO PLAYBOOK

利益の出し方でも、資金繰りのテクニックでもありません。この章でお伝えしたいのは、もっと根っこにあるもの ―― 「経営者としての考え方」です。数字の話はいったん脇に置いて、社長ご自身の心のあり方に、そっと寄り添わせてください。

はじめに ―― 答えではなく、考え方を。

経営に、唯一の正解はありません。同じ業種、同じ規模、同じ時代を生きていても、ある会社で実を結んだ打ち手が、別の会社ではまるで通用しない ―― そんなことは、けっして珍しくありません。教科書どおりにやれば必ずうまくいく。もしそんな世界であれば、誰も悩みはしないでしょう。けれど現実の経営は、毎日が前例のない選択の連続です。

そして経営者は、しばしば孤独です。最終的な決断は、いつも社長おひとりの肩にかかります。社員には言えない不安、家族にも見せられない迷い、誰にも相談できないまま夜を越える朝もある。その孤独を、私たちは軽々しく「大丈夫」とは申しません。なぜならそれは、経営者であることの宿命であると同時に、ひとつの誇りでもあるからです。

だからこそ、この章では「こうすれば儲かる」という答えを並べることはいたしません。世の中の状況は変わり続け、答えはすぐに古びてしまうからです。けれど、変わらないものがあります。それは、ぶれない軸となる「考え方」です。判断に迷ったとき、立ち戻れる場所。決断の質を、静かに支えてくれる土台。この章でお届けしたいのは、その考え方そのものです。

数字から気づきを、経営に安心を。

これからお伝えする八つのレッスンは、技術ではなく姿勢の話です。読んですぐに役立つものではないかもしれません。けれど、経営という長い道のりのなかで、ふと立ち止まったとき、きっと社長の背中をそっと支えてくれるはずです。


八つのレッスン

Lesson 1 ―― 利益は、目的ではない。

多くの経営の現場で、利益はゴールのように語られます。けれど、少しだけ立ち止まって考えてみてください。利益とは本来、何の「結果」なのでしょうか。

利益とは、会社がお客様や社会に価値を届け、それがたしかに受け取られたことの証です。誰かの困りごとを解決し、誰かの暮らしを少し豊かにし、その対価としていただいたもの ―― それが利益の正体です。つまり利益は、目的地ではなく、価値が世の中に届いた「あかし」なのです。

そして利益には、もうひとつ大切な役割があります。それは、会社が成長し続けるための「燃料」であるということ。利益があるからこそ、新しい挑戦ができ、社員に報い、設備に投資し、未来をつくることができます。燃料を切らさないことは大切です。けれど、燃料を貯めること自体が旅の目的になってしまっては、本末転倒です。

利益を追わない、という意味ではありません。利益を「何のために生み出すのか」を見失わない、ということです。目的をはき違えなければ、数字はいつでも社長の味方になります。

Lesson 2 ―― 現預金は、会社の安心。

会社が立ち行かなくなる理由は、必ずしも「赤字」ではありません。帳簿の上では利益が出ていても、手元の現預金が尽きた瞬間に、会社は止まってしまいます。倒産の多くは、利益不足ではなく資金不足から起こる ―― これは経営における、静かで、けれど揺るがない事実です。

だからこそ、現預金は単なる残高ではありません。それは、社長と社員が安心して眠るための「体力」であり、いざというときに踏ん張れる「余白」です。十分な現預金があれば、目先の取引に振り回されず、長い目で正しい判断ができます。逆に余裕がなければ、本来やりたくない選択を迫られてしまうこともあるでしょう。

挑戦するためにこそ、現預金が要ります。攻めの一手を打てるのは、守りの足場が固いからです。現預金を見つめることは、けっして臆病なことではありません。むしろ、未来へ大きく踏み出すための準備運動なのです。手元の現金にいつも目を配ること ―― それは、社長ご自身と、社長を信じてついてくる人たちへの、静かな責任の果たし方でもあります。

Lesson 3 ―― 数字は、人を責めるためにあるのではない。

数字を前にしたとき、つい「誰のせいだ」と犯人を探したくなる瞬間があるかもしれません。目標に届かなかった月、思うように伸びなかった部門 ―― そんなとき、数字は人を裁く道具になりがちです。けれど、それはとてももったいない使い方です。

数字が本当に教えてくれるのは、「過去がどうだったか」ではなく、「これからどう変えられるか」です。数字は、起きた事実を映す鏡であると同時に、未来へのヒントが詰まった手紙でもあります。なぜこの結果になったのか、どこに学びがあるのか ―― そう問いかけたとき、数字ははじめて経営の力になります。

大切なのは、数字を「評価」ではなく「対話」に使うことです。社員を追い詰めるためではなく、社員とともに未来を考えるために。「あなたが悪い」ではなく「一緒にどうしようか」と語り合うために。数字を挟んで人と向き合うとき、その場の空気は、責任追及から共創へと静かに変わっていきます。

私たちは、数字を裁きの道具にはしません。数字から気づきを生み出し、その気づきを次の一歩へとつなげていく。それが、財務コーチとしての私たちの願いです。

Lesson 4 ―― 売上よりも、価値を増やす。

売上を増やしたい。経営者なら、当然そう願います。けれど、売上は「狙って増やす」ものというより、「結果として増える」ものだと、私たちは考えています。

売上の手前には、必ず誰かの喜びがあります。お客様が「このサービスに出会えてよかった」と感じたとき。社員が「この仕事に携われて誇らしい」と思えたとき。会社の営みが、地域や社会の課題を少しでも軽くしたとき。そうした価値の一つひとつが積み重なって、はじめて売上という数字になって返ってきます。

順番を逆にすると、経営は苦しくなります。価値を後回しにして売上だけを追えば、お客様も社員も、いつしか離れていきます。けれど、価値を増やすことに心を注げば、売上はあとからついてくる。遠回りに見えて、これがいちばん確かな道です。

「今月、どれだけ売れたか」だけでなく、「今月、どれだけの価値を世の中に届けられたか」。その問いを忘れずにいられる会社は、長く愛され、長く続いていきます。価値を増やすという視点は、目先の数字の奥にある、経営の本質へとまなざしを向けさせてくれるのです。

Lesson 5 ―― 社長が学ぶことを止めた瞬間、会社の成長も止まる。

少し率直な言い方になりますが、これは私たちが心から大切にしている考え方です。会社は、社長の器以上には大きくなりません。社長の視野、社長の問い、社長の学びの深さ ―― そのすべてが、会社の天井をかたちづくっています。

裏を返せば、社長が学び続けるかぎり、会社の可能性は広がり続けるということです。新しい知識に触れ、異なる考えに耳を傾け、自分の前提を疑ってみる。その積み重ねが、社長ご自身の器を少しずつ大きくしていきます。そして器が広がったぶんだけ、会社も、社員も、伸びしろを取り戻していくのです。

学びとは、机に向かうことだけを指すのではありません。現場の声に耳をすませること。お客様の表情から学ぶこと。失敗を振り返り、次に活かすこと。それらすべてが、経営者の学びです。そして、学びこそが最も確実で、最も利回りの高い「投資」です。設備や広告への投資には限界がありますが、社長ご自身への投資には限界がありません。

学ぶことを止めないかぎり、社長は成長し続けます。そして学び続ける社長の姿は、まわりを照らす光になります。学び続けるその姿そのものが、社員にとって何よりのメッセージになるのです。

Lesson 6 ―― AIは、経営者の時間を増やすために使う。

AIやデジタルの道具は、いまや経営に欠かせない存在になりつつあります。けれど、私たちがこれらを使う目的は、けっして「人を減らすこと」ではありません。「人と向き合う時間を増やすこと」です。

記帳や集計、定型の事務作業 ―― こうした仕事は、AIやクラウドツールに任せられる時代になりました。そこで生まれた時間を、何に使うか。ここに、経営者の真価が表れます。空いた時間を、社員との対話に。お客様との関係を深めることに。そして、会社の未来をじっくり考えることに。効率化の本当の価値は、時間そのものではなく、その時間で「何と向き合うか」にあります。

効率化と、人の温かさ。この二つは、対立するものではありません。むしろ、効率化があるからこそ、人の温かさに時間を注げるのです。私たちミチテラスも、freeeやBixid、生成AIといった道具を活用してバックオフィスを軽くし、そこで生まれた時間を、社長と本気で向き合う時間へと変えていきます。

道具は、目的ではなく手段です。最後にものを言うのは、いつだって人の想いと、人と人との関係です。AIは、その大切な時間を社長の手に取り戻すためにこそ、使うものなのです。

Lesson 7 ―― 良い会社とは。

「良い会社」とは、どんな会社でしょうか。売上の大きさでしょうか。利益率の高さでしょうか。もちろん、それらも大切な要素です。けれど、数字だけでは測りきれないものが、良い会社には宿っています。

社員が、自分の働く会社に誇りを持てること。お客様や取引先から、信頼されていること。地域や社会から、必要とされていること。そして何より ―― 社長ご自身が、「この会社をつくって、本当によかった」と心から思えること。これらが揃ったとき、その会社はきっと「良い会社」と呼べるのだと、私たちは信じています。

誇り、信頼、必要とされること、そして社長自身の充足。この四つは、お金で買えるものではありません。日々の誠実な積み重ねによって、少しずつ育っていくものです。そして、その積み重ねを支えるのが、ぶれない考え方であり、正しい数字の見つめ方です。

良い会社は、ある日突然できあがるものではありません。社長の想いが、社員に伝わり、お客様に届き、社会へと広がっていく ―― その長い道のりの果てに、静かに立ち現れるものです。その道を、私たちは一歩うしろから、全力でお支えします。

Lesson 8 ―― 経営者は、一人で頑張らなくていい。

最後のレッスンは、いちばんお伝えしたいことです。経営者は、一人で頑張らなくていい ―― このことを、どうか心に留めておいてください。

多くの社長が、「弱音を吐いてはいけない」「相談するのは情けない」と、自分を追い込んでしまいます。けれど、相談することは、けっして弱さではありません。むしろ、会社の未来を守るための「強さ」です。一人で抱え込んで判断を誤るより、信頼できる誰かと考えを分かち合い、よりよい決断にたどり着くこと。それこそが、責任ある経営者の姿だと、私たちは思います。

孤独な決断のすべてを、一人で背負う必要はありません。隣で数字を一緒に見つめ、迷いを言葉にするお手伝いをし、決断のあとの振り返りに寄り添う ―― そんな存在がいてもいいはずです。私たちミチテラスは、答えを押しつける指導者ではなく、社長の歩みに伴走する存在でありたいと願っています。

主人公は、いつも社長です。私たちはその一歩うしろから、社長ご自身が前へ進んでいくのを、全力で支えます。一人で頑張らなくていい ―― その言葉を、どうか思い出してください。


最後に ―― 社長自身が、輝くこと。

八つのレッスンを通してお伝えしてきたことは、突き詰めれば、たったひとつの想いに行き着きます。

経営とは、会社を大きくすることではありません。経営とは、人を幸せにすることです。お客様を、社員を、取引先を、地域を ―― そして社長ご自身を。会社の規模や数字は、その幸せを実現するための手段であって、目的ではないのです。

そして、その幸せの中心には、いつも社長がいます。社長が迷えば会社も揺れ、社長が前を向けば会社も前へ進みます。だからこそ、何よりもまず、社長ご自身が健やかで、いきいきと力を発揮できることが大切なのです。社長が輝くことが、会社を、社員を、やがて社会をも照らしていく。光は、いつも中心から広がっていきます。

未知の道を、共に照らしていく。

未知の道は、ときに暗く、ときに心細いものです。けれど、その道を一人で歩く必要はありません。社長ご自身が灯す光と、私たちが寄り添う光と。二つの光が重なれば、見えなかった一歩先が、きっと照らされます。

数字から気づきを、経営に安心を。その先で、社長ご自身が輝き、会社が輝き、社会が明るくなっていく未来を ―― 私たちは、一歩うしろから全力で、共に照らしてまいります。

第3部HOW伴走の仕組み

第3部 HOW ──伴走の仕組み

想いやサービスがどれほど確かでも、それが社長の毎日に届かなければ意味がありません。ミチテラスがいちばん大切にしているのは、「考え方」を「習慣」に変えていくことです。月に一度、机を並べて数字を眺める。未来の数字を一緒に描く。生まれた時間を、人と向き合う時間に変えていく。──ここでは、ミチテラスが日々どのように社長のかたわらを歩いていくのか、その具体的な仕組みをお伝えします。専門用語ではなく、社長自身の言葉で経営を語れるようになること。それが、私たちの伴走が見つめるゴールです。

数字から気づきを、経営に安心を。

仕組みといっても、難しい作法を覚えていただく必要はありません。ミチテラスがご用意するのは、社長が安心して立ち止まり、考え、決められる「場」と「リズム」です。その中心にあるのが、毎月の対話──月次面談です。


月次面談 ──毎月、立ち止まって考える時間

経営とは走り続けることだと、思われがちです。けれど本当に大切なのは、ときどき立ち止まって、自分が今どこにいるのかを確かめることではないでしょうか。月次面談は、社長が一か月に一度、数字とまっすぐ向き合い、これからの一手を落ち着いて考えるための時間です。ミチテラスは、その場をいちばんうしろの席から支えます。

まず、確認すること

面談の前半は、過ぎた一か月を一緒に振り返ります。といっても、細かな勘定科目を一つずつ点検するような時間ではありません。見つめるのは、社長が「自社の今」をつかむために欠かせない、いくつかの大きな数字です。

数字は、ただの結果ではありません。社長が下してきた一つひとつの決断の、足あとです。だからミチテラスは、「この数字は良い/悪い」と評価するのではなく、「この数字の裏で、どんなことが起きていたのでしょう」と、一緒に読み解いていきます。数字を見ることが、責められる時間ではなく、自分の経営を理解する時間になる。そこから、すべてが始まります。

そして、問いを差し出す

ミチテラスが面談でいちばん大切にしているのは、答えを渡すことではなく、よい問いを差し出すことです。社長の中には、もうほとんどの答えが眠っています。ただ、日々の忙しさの中で、それを言葉にする時間がないだけなのです。私たちは、その言葉をそっと引き出す問いを投げかけます。

問いに、正解はありません。大切なのは、社長自身が自分の言葉で考え、口に出してみることです。声に出すことで、ぼんやりしていた想いが輪郭を持ち、次の一歩がはっきりと見えてくる。ミチテラスは、その過程をせかさず、じっくりと待ちます。沈黙もまた、大切な思考の時間だと考えているからです。

最後に、一緒に決める

振り返りと問いを経て、面談の終わりには「来月、何をするか」を一緒に決めます。あれもこれもではなく、社長がいちばん大切だと感じた一手か二手に絞ります。決めるのは、いつも社長です。ミチテラスは、その決断が現実的か、数字のうえで無理がないかを一緒に確かめ、背中をそっと押す役割に徹します。

こうして毎月、立ち止まり、振り返り、決める。この小さなリズムが積み重なるほど、社長は数字に強くなり、迷いが減っていきます。月次面談が、特別な日ではなく、経営の当たり前のリズムになっていく。それが、ミチテラスの願いです。


未来会計 ──過去ではなく、これからの数字を描く

多くの場合、会計は「過去を記録するもの」と考えられています。たしかに、正しく記録された過去の数字は、経営の土台として欠かせません。けれどミチテラスは、そこからもう一歩先へ進みます。過去の数字を、これからをつくるための材料として使う。それが「未来会計」という考え方です。

過去の数字は、未来へのヒント

決算書は、車でいえばバックミラーのようなものです。後ろを確認するのに欠かせませんが、それだけを見て前に進むことはできません。社長が本当に知りたいのは、「これから先、どうなるのか」「どうすれば、行きたい場所にたどり着けるのか」という、フロントガラスの向こうに広がる景色のはずです。

未来会計では、過去の数字を読み解いて、「この会社の利益は、どんな仕組みで生まれているのか」を、一緒に見える形にしていきます。売上がいくら増えると、利益はどう変わるのか。固定費と変動費のバランスは、どうなっているのか。あといくら売れば、安心できる利益が残るのか。──こうした「仕組み」がわかると、社長は手探りではなく、見通しを持って判断できるようになります。

未来の数字を、一緒に設計する

未来会計の中心にあるのは、「こうなったらいいな」という願いを、具体的な数字に置き換えていく作業です。たとえば「来期はもう少し利益を厚くしたい」という想いがあったとき、それを実現するには、売上をどれだけ伸ばすのか、価格をどう考えるのか、コストのどこに手を入れるのか。いくつもの道筋を、数字を使って一緒に描いていきます。

大切なのは、これが社長を縛るための数字ではない、ということです。未来の数字は、社長が安心して挑戦するための地図であり、後ろ盾です。「ここまでは大丈夫」という線が見えていれば、思い切った一歩も踏み出しやすくなります。ミチテラスは、社長の挑戦を数字の面から支える存在でありたいと考えています。

未来の数字を、共につくる。

事業計画 ──銀行のためではなく、社長が未来を描くための地図

「事業計画」と聞くと、銀行に提出するための、少し堅苦しい書類を思い浮かべる社長が多いかもしれません。たしかにそうした役割もありますが、ミチテラスが一緒につくる事業計画は、まったく別のものです。それは、社長自身が「どこへ向かうのか」を描くための、地図です。

誰のための計画か

提出のためだけにつくった計画は、できあがった瞬間に引き出しの奥へしまわれ、二度と開かれないことがよくあります。それでは、せっかくの時間がもったいない。ミチテラスがお手伝いするのは、社長が何度も開きたくなる、生きた計画です。

だから出発点は、数字ではなく想いです。「この会社を、どんな会社にしたいのか」「働く仲間や家族に、どんな未来を見せたいのか」「数年後、自分はどんな表情で仕事をしていたいのか」。まずはこうした言葉をていねいに引き出し、それを少しずつ数字へと翻訳していきます。想いが先、数字はあと。この順番を、ミチテラスは大切にします。

地図だからこそ、書き換えていい

地図は、旅の途中で何度でも見直すものです。事業計画も同じで、一度つくったら終わりではありません。経営は計画どおりに進まないのが当たり前で、むしろ、ずれが見えたときこそ学びのチャンスです。月次面談のたびに計画と現実を照らし合わせ、「なぜずれたのか」「これからどう進路を取り直すか」を、一緒に考えていきます。

計画と実績のあいだに生まれる差は、失敗の証ではありません。社長が現実から学び、次の一手を磨いていくための、貴重な気づきの源です。ミチテラスは、計画を守らせる監督者ではなく、社長と同じ地図を広げて、行き先を一緒に探す旅の同行者でありたいと思っています。


AI導入 ──手間を減らし、人と向き合う時間を増やす

経営を良くしたいと思っても、社長の一日は、伝票の整理や数字の入力といった事務作業で埋まりがちです。本当はもっと、お客様のことや、仲間のこと、これからのことを考える時間がほしい。──そのために、ミチテラスはAIやクラウドの力を積極的に活かします。

効率化は、目的ではなく手段

はじめにはっきりさせておきたいのは、効率化そのものがゴールではない、ということです。バックオフィスの作業を軽くするのは、そこで浮いた時間を「人と向き合う時間」へ振り向けるためです。生成AIやクラウドツールを使えば、これまで手作業でこなしていた集計や整理、書類づくりの多くを、ぐっと身軽にできます。

こうして生まれた時間を、ミチテラスは社長との対話に、社長は本業に、それぞれ大切に使う。効率化と人の温かさは、対立するものではありません。むしろ、機械に任せられることを任せるからこそ、人にしかできないこと──考えること、寄り添うこと、決断することに、より深く向き合えるようになります。

無理なく、一歩ずつ

新しい道具を取り入れるとき、大切なのは背伸びをしないことです。社長や経理担当の方が「これなら続けられそうだ」と感じられる範囲から、少しずつ始めます。ミチテラスは、導入の段取りから日々の使い方まで、つまずきやすいところに寄り添いながら、無理のないペースで進めます。便利さを押しつけるのではなく、社長の毎日にそっと馴染んでいくことを目指します。


Bixid活用 ──経営を、見える形に

数字は、見え方ひとつで、ぐっと身近になります。ミチテラスでは、経営の状態をわかりやすく見える化する道具として、Bixid(ビサイド)のような経営分析クラウドを活用します。

むずかしい数字を、やさしい絵に

会計の数字は、表のままだと、どうしても専門的で読み取りづらいものです。Bixidのような分析ツールを使うと、売上や利益の流れ、お金の動き、会社の体力といった情報を、グラフや図でやさしく見せることができます。数字が苦手だと感じている社長でも、「なるほど、今はこういう状態なのか」と、直感的につかみやすくなります。

こうした見える化の良いところは、社長一人の理解にとどまらず、同じ景色を共有できることです。ミチテラスと社長が同じ画面を見ながら話せば、説明にかかる時間が減り、その分、「これからどうするか」という前向きな対話に時間を使えます。必要に応じて、社内の幹部や仲間と数字を分かち合う土台にもなります。

もちろん、こうしたツールはあくまで対話を助ける道具であり、それ自体が経営を良くしてくれるわけではありません。大切なのは、見えるようになった数字をきっかけに、社長が何を感じ、何を決めるか。ミチテラスは、ツールを入り口にしながら、その先の気づきまで一緒に歩んでいきます。


freee活用 ──月次を、タイムリーに

数字を経営に活かすうえで、見過ごせないのが「速さ」です。どんなに正確な決算書でも、数か月前の数字では、今の判断には間に合いません。ミチテラスは、記帳や月次決算をできるだけ早く形にするために、freeeのようなクラウド会計を活用します。

早く、正しく、つかめるように

クラウド会計を使うと、銀行口座やクレジットカードの取引データを自動で取り込んだり、入力の手間を減らしたりできます。その結果、月が変わってから、なるべく早いタイミングで「先月はどうだったか」を、数字でつかめるようになります。鮮度の高い数字があれば、月次面談での振り返りも、より現実に即したものになります。

記帳代行をお任せいただく場合も、ミチテラスはこうしたクラウドの仕組みを活かして、正確さと速さの両立を目指します。ただし、数字を整えることは、あくまで土台づくりです。私たちが本当に届けたいのは、その整った数字から生まれる気づきと、社長が前へ進むための安心です。

なお、税務申告が必要になる場面では、ミチテラスは提携する税理士をご紹介します。私たちは会計の整備と経営への活用に専念し、税の専門領域は信頼できる専門家へとおつなぎする。役割を明確にすることが、かえって社長にとっての安心につながると、私たちは考えています。


経営会議 ──数字を起点に、決められる場をつくる

社長一人で抱え込んでいた判断を、少しずつ会社の力に変えていく。その大切な舞台が、経営会議です。ミチテラスは、数字を起点に意思決定ができる「場づくり」を支えます。

数字があるから、雰囲気ではなく事実で話せる

経営の話し合いは、ともすれば声の大きさや、その場の雰囲気で流れてしまいがちです。けれど、共通の数字という拠りどころがあれば、議論は事実をもとに進められます。「なんとなく良くなった気がする」ではなく、「この数字がこう動いた。だから次はこうしよう」と、足場のある対話ができるようになります。

ミチテラスが支援する経営会議では、まず、一緒に整えた数字を全員で確認することから始めます。そのうえで、何がうまくいき、何が課題なのかを共有し、次の一手を話し合います。社長だけでなく、幹部の方々も数字を見て考えるようになると、会社全体に「数字で考える文化」が、少しずつ根づいていきます。

会議の主役は、いつも社長と会社

ミチテラスは、会議を仕切る存在ではありません。あくまで、社長が決断しやすい流れをつくり、数字の見方をそえる、進行のお手伝い役です。問いを投げ、論点を整理し、結論を一緒に確かめる。けれど、最後に意思を決めるのは、いつも社長であり、その会社です。

振り返りを通じて社長の挑戦を支え、決断に寄り添う。経営会議は、ミチテラスの伴走の姿勢が、もっとも具体的に表れる場の一つです。数字を真ん中に置いた対話が習慣になるほど、会社は迷いなく前へ進めるようになっていきます。


月次面談で立ち止まり、未来会計でこれから進む先を描き、事業計画という地図を手に、AIやクラウドで生まれた時間を人と向き合う時間に変え、経営会議で決めていく。──これらはばらばらの取り組みではなく、ひとつにつながった伴走のかたちです。仕組みは、社長を縛るためにあるのではありません。社長と共に、未知の道を照らしていくためにあります。ミチテラスは、これからもいちばんうしろの席から、その歩みを全力で支え続けます。

第4部WHOどんな人と歩むか

第4部 WHO ── どんな人と、歩むか

どんな道具を使うかよりも、誰と歩くか。それが旅の景色を決めます。ミチテラスは、社長おひとりおひとりと長く伴走することを大切にしています。だからこそ、ご一緒する前に、私たちの考え方と、これから歩む道のかたちを、正直にお伝えしておきたいのです。この章は、ふるいにかけるためのものではありません。同じ方向を向いて歩けるかどうかを、社長ご自身に確かめていただくための、静かな対話のページです。


ご一緒する前にお伝えしたいこと ── 私たちが大切にしている前提

最初に、少しだけ率直なお話をさせてください。これは、どなたかをお断りするためのページではありません。むしろ逆で、これから長くご一緒するからこそ、はじめに価値観を分かち合っておきたい、というお願いです。月次で何年も伴走するということは、社長にとってもミチテラスにとっても、決して短くない時間を共にするということ。その時間が、おたがいにとって実りあるものになるために、私たちが大切にしている前提を、先にお話しさせてください。

ひとつだけ、はじめにはっきりさせておきたいことがあります。会社を変えるのは、社長ご自身です。ミチテラスは、社長の代わりに経営をするのではありません。数字を読み解き、気づきを届け、未来を一緒に描き、決断のそばに寄り添う。けれど、最後にハンドルを握り、アクセルを踏むのは、いつも社長です。私たちは助手席で地図を広げ、見えにくい先の道を照らす存在。主人公はいつも社長であり、ミチテラスは一歩うしろから全力で支える伴走者です。この役割の分かち合いに納得していただけることが、よい伴走のいちばんの土台になります。

未知の道を、共に照らしていく。

ぜひご一緒したい経営者の方

次のような想いをお持ちの社長とは、きっとよい時間を重ねていけると、私たちは信じています。完璧である必要はありません。むしろ、迷いや不安を抱えながらも前を向こうとしている、その姿勢こそを大切にしたいと思っています。

そして、「いきなり全部は不安」という方も、どうぞご安心ください。はじめは会計や記帳のサポートから、というかたちでも構いません。まずはできるところからご一緒し、数字を経営に活かす対話の範囲を、少しずつ、無理なく広げていく――そんな歩み方も、私たちは歓迎しています。

私たちがお役に立ちにくいこと

一方で、正直にお伝えすると、次のようなご要望には、ミチテラスはうまくお応えできません。それは私たちのサービスの性質によるもので、もし以下に当てはまる場合は、別の専門家のほうが社長のお役に立てるかもしれません。最初にお伝えしておくことが、おたがいの時間を大切にすることだと考えています。

ここに書いたことは、線引きではなく、約束の土台です。同じ方向を向けると感じていただけたなら、これ以上に心強いことはありません。


私たちがお約束すること

価値観を分かち合えたなら、次は私たちの番です。ミチテラスが社長にお約束することを、三つの言葉にまとめました。これは、私たちが自分自身に課している基準でもあります。

数字の説明で、終わらせません

「今月の売上はいくらでした」「利益はこうでした」── そこで話を終えてしまっては、数字はただの結果報告にすぎません。私たちがお届けしたいのは、その数字が「何を意味しているのか」「次にどうつながるのか」という気づきです。正しい会計情報を土台に、数字の奥にある経営の物語を、社長と一緒に読み解いていきます。数字から気づきを、経営に安心を。これは標語であると同時に、毎月の面談で私たちが守り続ける約束です。

社長が安心して意思決定できる場を、毎月つくります

経営の決断は、いつも孤独です。相談できる相手がいない、本音を話せる場所がない ── そんな社長の声を、私たちは何度も聞いてきました。だからミチテラスは、毎月の対話を通じて、社長が安心して考え、安心して決められる場をつくります。背中を押すこともあれば、いったん立ち止まることを、ご一緒に確かめることもあります。決めるのは社長。けれど、その決断のそばには、いつも私たちがいます。ひとりで抱えなくていい ── その安心を、毎月お届けします。

効率化で生まれた時間を、人と向き合う時間に変えます

freeeやBixid、生成AIといったツールを使い、記帳や集計といったバックオフィスの作業は、できるかぎり効率化します。けれど、効率化そのものが目的ではありません。私たちが本当にしたいのは、そうして生まれた時間を、社長と向き合う時間へと変えることです。AIにできることはAIに任せ、人にしかできない対話に、私たちは時間を注ぎます。効率化と、人の温かさ。その両方を、両立させていきます。


よくあるご質問

ご検討にあたって、よくいただくご質問にお答えします。ここに書ききれないことも、無料相談の場でどうぞ遠慮なくお尋ねください。

数字が苦手なのですが、それでも大丈夫でしょうか。

まったく問題ありません。むしろ、そういう社長にこそ伴走したいと思っています。私たちは「数字を教える先生」ではなく、社長が数字とやさしく向き合えるよう支える伴走者です。専門用語は最小限にし、社長の言葉で一緒に読み解いていきます。苦手なまま、けれど逃げずに向き合ってみる ── その一歩を、隣で支えるのが私たちの役割です。

税理士とは、どう違うのですか。

役割が異なります。税理士は税務申告や税務相談の専門家であり、ミチテラスは税理士法人ではありません。私たちが担うのは、その手前にある「財務会計(管理会計)を経営に活かす」部分 ── 数字をもとに気づきを生み、未来を描き、社長の意思決定に伴走する「財務コーチング」です。税務申告などが必要な場面では、信頼できる提携税理士をご紹介します。会計事務所でもコンサル会社でもない、第三の立ち位置とお考えください。

すでに顧問税理士がいますが、相談できますか。

もちろんです。むしろ、その状態がごく自然だと思っています。私たちは税務申告を肩代わりする存在ではありませんので、いまの顧問税理士とのご関係はそのままに、経営に数字を活かす部分でご一緒できます。税務は税理士、経営への活用はミチテラス ── そんな役割分担で、社長を多面的に支えていく形が理想です。必要に応じて、顧問税理士の先生と連携させていただくこともできます。

オンラインでの面談は可能ですか。

はい、対応しています。毎月の面談は、オンラインでも対面でも、社長のご都合に合わせて柔軟に進められます。遠方の社長や、移動の時間を惜しまれる社長にも、無理なく伴走できる形を整えています。大切なのは場所ではなく、毎月きちんと向き合う時間を持てること。その時間を、いちばん負担の少ない形でご一緒します。

費用は、どれくらいかかりますか。

会社の状況やご一緒する範囲によって変わってまいりますので、まずは無料相談でじっくりお話を伺ったうえで、社長のご状況に合わせてご案内いたします。月次決算サポートや財務コーチング、未来会計・経営計画など、必要なものを一緒に選んでいく形です。背伸びをして始めても続きませんから、無理のないかたちを一緒に考えましょう。費用については、面談の場で正直にお伝えすることをお約束します。

すぐに成果が出るのか、不安です。

正直に申し上げると、経営はすぐに劇的に変わるものではありません。けれど、毎月数字と向き合い、行動し、振り返るというリズムを重ねていくと、半年、一年と経つうちに、社長ご自身の「見え方」が確かに変わっていきます。私たちが目指すのは、その場かぎりの成果ではなく、100年続く企業へと向かう力を、社長のなかに少しずつ育んでいくことです。焦らず、しかし着実に。そのプロセスを、ずっとそばで支えます。


ご契約までの流れ

はじめの一歩は、とても軽やかなものです。いきなり大きな決断をお願いすることはありません。まずは話してみる、そこから少しずつ進めていきましょう。ご契約までは、おおむね次のような流れで進みます。

どのステップでも、急かすことはありません。社長のペースで、納得しながら進んでいただくのがいちばんです。同じ道を一緒に歩いてみたいと感じてくださったなら、まずは「お問い合わせ」から、そっと一歩を踏み出してみてください。その先の道を照らすために、私たちはここで待っています。

第5部FUTURE未来

第5部 未来

数字の話から始まったこの本は、ここで少しだけ、まだ来ていない時間のことを語ります。AIがどこまでも進んでいく時代に、それでも変わらないものは何か。社長の想いは、どこへ向かっていくのか。100年後に誰かがこのページを開いたとき、色あせずに残っていてほしい言葉を、ここに置いておきたいと思います。


AI時代の経営

技術は、これからも止まらずに進んでいきます。かつて何時間もかかった集計が一瞬で終わり、人の手で写していた数字は、いつの間にか自動で流れ込んでくるようになりました。これから先、その流れはさらに速く、さらに静かになっていくでしょう。記帳も、分類も、予測も、機械が得意なことは機械に委ねられていく。それは、止められない大きな潮流です。

けれど、不思議なことがあります。AIが進めば進むほど、最後に残る問いは、むしろ人間的なものになっていくのです。「この数字をどう受けとめるか」「この決断に、自分は何を賭けるのか」「誰のために、この会社を続けるのか」。こうした問いに、機械は答えを出してくれません。データは選択肢を並べることはできても、選ぶことはできない。選ぶのは、いつだって人です。

効率化は、目的ではなく入口

私たちは、freeeやBixid、生成AIといった道具を惜しみなく使います。それは、効率化そのものを誇りたいからではありません。効率化の先に「時間」が生まれ、その時間を「人と向き合うこと」に使いたいからです。バックオフィスの作業に追われていた数時間が空けば、その分だけ、社長の話に耳を澄ます時間が増える。数字の裏にある迷いや、まだ言葉になっていない想いに、ゆっくり寄り添う余白が生まれます。

道具が人の仕事を奪うのではなく、道具が人を、より人らしい仕事へと押し出してくれる。私たちは、そういう使い方を信じています。効率化と、人の温かさ。その両方を手放さないことが、これからの経営の作法になっていくはずです。

AIが進むほど、最後に問われるのは「人とどう向き合うか」。

だから、AI時代の経営とは、機械に詳しくなることではありません。機械に任せられることを潔く任せ、空いた時間で、人ともう一度きちんと向き合うこと。社員と、お客様と、そして自分自身と。テクノロジーが進化するほど、経営の中心には「人」が戻ってくる。私たちはそう考えています。


100年続く企業

「100年続く企業を増やしたい」と、私たちはビジョンに掲げています。けれど、ただ長く生き残ることだけを願っているのではありません。資金を切らさず、倒れずに存続するだけなら、それは延命にすぎないのかもしれません。私たちが本当に増やしたいのは、長く続くことを通じて、人を大切にし、価値を生み、次の世代へ希望をつないでいく会社です。

100年は、誰かの一生より長い

100年という時間は、ひとりの人間の一生よりも長いものです。つまり、100年続く企業とは、いつか必ず、創業者の手を離れていく企業のことです。今の社長がいなくなっても、その想いが受け継がれ、新しい誰かがバトンを握って走り続ける。会社が一個人のものではなく、関わる人たちの「共有の物語」になったとき、はじめて企業は世代を越えていけます。

そのために欠かせないのが、数字です。想いだけでは、会社は次の世代に渡せません。どんなに美しい理念も、資金が尽きれば途絶えてしまう。逆に、数字の裏付けがあれば、想いは時間を越えて受け継がれていきます。健全な財務は、未来へ想いを運ぶための「器」なのです。私たちが財務にこだわるのは、まさにこの一点に理由があります。

続くこと自体が、社会への貢献になる

会社が続くということは、そこで働く人の暮らしが続くということです。給料が支払われ、家族が養われ、子どもが育っていく。取引先との関係が続き、お客様の困りごとがこれからも解かれていく。一つの会社が長く健やかに続くことは、それだけで、静かに社会を支える営みです。派手な物語でなくていい。倒れずに、人を大切にしながら、価値を生み続ける。その積み重ねが、地域を、産業を、社会を底から支えていきます。

100年続く企業を増やすこと。それは、希望を次の世代へつなぐ会社を、一社でも多く社会に残していくということ。私たちは、その一社一社のうしろに立つ伴走者でありたいと願っています。


想いが実現する社会

私たちのミッションは、「想いが実現する社会をつくる。」というものです。短い言葉ですが、ここには私たちの願いのすべてが込められています。

世の中には、たくさんの「想い」があります。こんな商品で人を喜ばせたい。地域のこの課題を解決したい。働く仲間に、もっと良い環境を用意したい。社長の胸の内には、いつも、まだ形になっていない願いが息づいています。けれど、想いは想いのままでは、たやすく消えてしまう。日々の忙しさに紛れ、資金繰りの不安に押され、いつしか「いつかやりたかったこと」の引き出しの奥にしまわれてしまう。私たちは、そうやって眠っていく想いを、想像します。だからこそ、その想いをもう一度、外へ連れ出したいのです。

想いに、数字という翼を

想いが実現するためには、裏付けが要ります。その挑戦に、いくら必要なのか。今の体力で踏み出せるのか。どこまでなら、安心して賭けられるのか。こうした問いに数字で答えられたとき、想いははじめて「計画」に変わり、計画は「一歩」に変わります。漠然とした願いが、具体的な行動として動き出す。数字は、夢を縛る鎖ではなく、夢を遠くまで運ぶ翼なのです。

想いが実現する社会とは、社長の願いが、数字の裏付けを得て、現実になっていく社会のことです。「やりたい」が「やれる」に変わり、「やれる」が「やった」になっていく。その連なりが増えていけば、社会はもっと挑戦にあふれ、もっと多くの想いが形になっていくはずです。

数字から気づきを、経営に安心を。

私たちは、その入口に立つ存在でありたい。社長の想いを、ただ聞くだけではなく、数字でそっと支え、現実へとつないでいく。一つひとつの想いが実現していくことの積み重ねが、やがて社会そのものを少しずつ、良い方向へ変えていく。私たちは、それを心から信じています。


最後の手紙 — 未来への手紙

この本を読み進めてくださった社長へ。最後に、少しだけ私的な手紙を書かせてください。

あなたへ。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。財務やコーチングの話から始まったこの本の、いちばん最後のページで、私たちは「なぜミチテラスは存在するのか」を、あなたにまっすぐお伝えしたいと思いました。

私たちは、会計事務所でも、コンサル会社でもありません。数字を扱いますが、数字を整えること自体が目的ではないのです。私たちが本当にしたいのは、数字を手がかりにして、あなたという一人の人間の挑戦に寄り添うこと。社長という役割は、ときに、とても孤独です。最終的な決断は、誰も代わってくれない。不安も、責任も、いちばん重いところは、あなた一人が背負っている。その孤独のすぐ隣に、静かに立っていたい。それが、私たちが存在する理由です。

経営者は、いつも先の見えない道を歩いています。地図のない夜道を、それでも進まなければならない。私たちにできるのは、その道を代わりに歩くことではありません。あなたの足元を、ほんの少し照らすことです。次の一歩がどこにあるのか、数字という灯りで照らし出す。そして、あなたが自分の意思で踏み出すのを、うしろから見守る。主人公は、いつだってあなたです。私たちは、一歩うしろの伴走者でいい。

子どもたちの世代に、何を残したいか

私たちには、もう一つ、胸に抱いている願いがあります。それは、子どもたちの世代に、どんな社会を残せるか、ということです。

想像してみてください。100年後の誰かが、この本を開いている。そのとき、世界はきっと、今では考えられないほど変わっているでしょう。けれど、変わらないものもあるはずです。人が誰かのために何かを生み出そうとする想い。その想いを形にしようと、夜遅くまで悩む経営者がいること。会社が人を支え、人が会社を支え、その営みが、次の世代の暮らしを静かに守っていること。

私たちが残したいのは、想いが正しく実現していく社会です。良い会社が、ちゃんと続いていける社会。働く人が大切にされ、挑戦が報われ、希望が次の世代へとつながっていく社会。そういう社会を、たった一社ずつでもいい、あなたのような社長とともに少しずつ築いていきたい。私たちの仕事は、そのための、ささやかで、けれど本気の一歩です。

数字から気づきを、経営に安心を。その先で、あなたの想いが実現していくこと。あなたの会社が、あなたの手を離れたあとも続いていくこと。そしてその積み重ねが、まだ見ぬ子どもたちの世代へ、希望という名のバトンになること。私たちは、その未来を信じて、今日もあなたの隣に立ちます。

あなた自身の灯りが、ともること。そこから、すべては始まります。社長であるあなたが輝いていけば、その光は、社員へ、お客様へ、地域へ、そして次の世代へと、自然に広がっていく。私たちは、その最初の灯りを、あなたと一緒にともしたいのです。

未知の道は、これからも続いていきます。けれど、もう一人ではありません。

未知の道を、共に照らしていく。その一歩を、今日、あなたと。

数字から気づきを、経営に安心を。
未知の道を、共に照らしていく。

MICHITERASU BRAND BOOK

発行:株式会社ミチテラス
設立 2026年2月/代表 橘高 慎治
大阪府茨木市美沢町5番G-1104